| ◇龍泉寺と天台宗 |
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| 庄内川中流域やその辺りの地域(春日井市・守山区・北区の一部)では、遠く平安の昔から天台の教えが栄え、その大きな影響は今日に及んでいます。この地方最大の天台本山であった密蔵院や、尾張四観音の一つである龍泉寺を始めとして多くの天台寺院がありました。現在区内にあるのは龍泉寺と石山寺のみで、廃れた寺には桂星寺(大森垣外 明治年間に廃寺)と白山寺(守山村 明治初年に廃寺)がありますが、それ以外にもかなりあったと考えられています。 沙石集の中の龍泉寺観音信仰 龍泉寺は密蔵院の末寺となる以前に、すでに観音信仰の霊場として知られていました。観音様には人々を病苦や災難から救う力があること、それが来世だけでなくて現世にも働くということが当時の人々に信じられていたからです。さらに、尾張龍泉寺は昔龍王が一夜のうちに造立した寺で、馬頭観音がでた池の跡が見えると書かれています。そしてその霊仏を信じて多くの人が集まり、毎月18日観音経33巻を読んで供養していたということです。沙石集のこの記述は近世にまとめられた同寺の縁起の原型になったといえます。 |